カーペットから発生した謎の粉

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 年末が近くなり、毎週の掃除にも力が入ってくる今日この頃ですが、最近掃除機を掛ける時に悩んでいた事があります。 それは、リビングのフローリング上に置いているカーペットから粉の様な物が出て、 ひどい時には、めくり上げるとフローリングが完全に隠れる位の粉の量が出ます。
 この粉ですが、少し黄色っぽい色で非常に細かい。まるで龍角散のようです。きっと身体にも良くないでしょう。 これを掃除機で吸えば、ひと吸いにして目詰まりを起こし、掃除機のダストメータが振り切れるという始末の悪さです。 もちろん目詰まりを起こさない掃除機では、排気口から撒き散らす結果となるでしょう。 これは塵取りである程度取り除いてから、濡れ雑巾で拭くしかありません。
 カーペット自身は安物に違いはないのですが、使い始めて1〜2年の時から発生しており、我慢の限界ということで捨てる事にしました。 そこで技術者の性という事で、分解して原因を調べる事にしました。
カーペットをはさみで切断すると、表地と裏地の間から大量の粉が出てきました。
原因は表地と裏地を貼り付けている接着剤が劣化し、粉々になったものと思われます。 色々調べてみると高級品/安物に関わらず、硬い材質のカーペットにはこのような現象が起こるのが当たり前の様です。 でも、この粉ですが、昔見た様な気がします。たしか粘土タイプのA剤とB剤を混ぜ合わせるタイプのエポキシ系接着剤が劣化した時に この様な状態になっていた記憶があります。
最後に、今回の反省ですが、一般的に車の安全運転でよく言われる「だろう運転」と同じ事だと感じました。 「皆がそうだから大丈夫だろう」とか「一流メーカが作る物だから大丈夫だろう」という考えでついつい判断してしまいがちですが、 やはり「経験を積んでいる人に聞く」とか「売り手以外の情報源で下調べをする」という事の大事さを痛感しました。
もちろんの事ですが、新たに買い換えたカーペットは硬くなく、裏地を縫い合わせた構造の物です。 やはり安定が悪くズレやすい傾向にありますが、粉が出るよりはマシと割り切るしかないですね。
(2009/12/08記)
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